タスカルコラム

F1観戦からはじまる、日本の春―夏の地方旅

3月末、鈴鹿サーキットでエンジン音が轟く週末は、日本の春のスタートラインでもあります。
F1の興奮を胸に、少しだけ郊外へ目を向けますと、桜が里山を淡く染め、雪解け水が川を満たし、田畑には新緑が芽吹きます。
地方ならではの“静かな驚き”に触れる旅へ出かけてみませんか。
道中の食は、その土地の空気と水をいちばん正直に伝えてくれるガイドです。ベジタリアン/グルテンフリー/ハラルの方にも楽しんでいただけるよう、各地での選び方を添えてご案内いたします。

F1鈴鹿

志摩の碧へ:伊勢・志摩・熊野で「日本の原風景」を感じる

F1の余韻を連れて、まずは伊勢志摩へ。
伊勢神宮の参道は、朝にこそ神聖さが濃く感じられます。参拝後は、おはらい町・おかげ横丁で伊勢うどんや手こね寿司を。ふわりとやわらかな太麺に濃口つゆがからむ“やさしい一杯”、漬けのカツオやマグロを盛りつけた素朴な手こね寿司が旅のペースをゆるめます。
志摩では、英虞湾に沈む夕陽を眺めつつ、伊勢海老、クリーミーな的矢かき、そして海女さんが炭火で焼くサザエや大あさりをどうぞ。
さらに南の熊野では、苔むす古道を歩いて、休憩にめはり寿司、那智勝浦で生まぐろの刺身や丼を。温泉に浸かる前のかけ湯、湯船にタオルをつけない-そんな作法も体験の一部です。

伊勢神宮・熊野古道

食の選び方(伊勢・志摩・熊野)

ベジタリアン:伊勢神宮周辺には野菜・豆腐中心の精進風定食があります。お店によっては伊勢うどんは動物性不使用つゆに変更できるところも。
グルテンフリー:『海女小屋の炭火焼(貝・魚・野菜)』は小麦を避けやすい選択です。醤油は小麦を含むことがあるため、「小麦不使用の醤油はありますか?」と伝えると安心です。
ハラル:海鮮+野菜が組み立てやすく、豚肉・酒不使用のリクエストは通りやすいです。海女小屋の素焼きは調味をシンプルにできるので相談を。

伊勢志摩食材

飛騨高山・白川郷:木組みの町と“発酵”が香る山里

春の飛騨高山は、木組みの町家を春風が撫で、朝市には味噌や地野菜、漬物が並びます。
夕餉は飛騨牛を朴葉味噌で。味噌の香ばしさが脂の甘みをきゅっと引きしめます。春限定の山菜(こごみ・タラの芽・わらび)は天ぷらやお浸しで、赤かぶ漬けは発酵の奥行き。バスで向かう白川郷では、囲炉裏で焼く岩魚の塩焼きや山菜汁が、山里の滋味をそっと教えてくれます。
また、4月14日(火)・15日(水)は、ユネスコ無形文化遺産に登録された日本三大美祭のひとつ、春の高山祭(山王祭)が開催されます。

高山祭

食の選び方(飛騨・白川郷)

ベジタリアン:山菜、豆腐、野菜の炊き合わせで構成される精進御膳や、『朴葉味噌(動物性抜き)』が楽しめます。
グルテンフリー:岩魚の塩焼き、塩・味噌ベースの料理は小麦を避けやすいです。味噌は原料を確認し、「グルテンを含みますか?」と一言添えると安心。
ハラル:牛肉のハラル認証は限られますが、川魚・山菜・米・味噌中心で十分満足度の高い食事が可能です。民宿では酒・肉なしの献立相談に応じてくれることもあります。

高山食材

立山黒部:雪の回廊と「名水」が立ち上げる記憶

春-初夏に開くアルペンルートの雪の大谷は別世界。
標高2,400m付近の白と青のコントラストは、都市の喧噪を文字どおり見下ろす眺めです。
山での食は、体にやさしいものが心に残ります。山小屋の『アルペンカレー』は冷えた体に沁み、下山後の名水コーヒーは北アルプスの透明感をもう一度喉に運んでくれます。

雪の回廊

食の選び方(立山黒部)

ベジタリアン:山小屋の野菜カレーやきのこ汁、温野菜プレートは相談しやすいです。
グルテンフリー:米料理中心に、ルウの小麦不使用やとろみを片栗粉に変更などの調整が可能なことも。
ハラル:シンプルな野菜+米のプレートや、アルコール不使用の調理をお願いすると対応しやすいです。

瀬戸内:尾道・しまなみ海道・直島で、光を食べる

坂と猫の町尾道では、背脂のコクと小魚だしが調和する尾道ラーメンを一杯、デザートは広島レモンのスイーツで口福に。
島から島へ橋を渡るしまなみ海道は、潮風とともに多品種の柑橘を食べ比べるのが楽しい道。夕食は香り高い鯛の刺身や鯛めしを。
直島(なおしま)では、ミュージアムの余韻とともに島レモンサワーやオリーブオイルの前菜で一息つきます。

しまなみ海道

食の選び方(瀬戸内)

ベジタリアン:尾道にはベジプレートや植物性スープの店が増えています。島々でも豆腐・野菜・柑橘中心の軽食が見つかります。
グルテンフリー:鯛の刺身・焼き魚は小麦を避けやすく、米粉の焼き菓子を扱うカフェも。
ハラル:海鮮+野菜+オリーブオイルの組み合わせはアレンジ自在。調味の酒不使用を依頼すれば、選択肢が一段と広がります。

東北の初夏:森と水のグラデーションを食べる

十和田湖や奥入瀬渓流では、新緑が水面に映え、苔と清流が織りなす『緑の回廊』が続きます。
食卓には、青森のほたて、牛バラと玉ねぎを甘辛く焼く十和田バラ焼き、秋田のきりたんぽ鍋(春は軽めに)、お酒の時間にはいぶりがっこ&クリームチーズ。岩手では澄んだスープの盛岡冷麺や、香り豊かな前沢牛が待っています。

緑の回廊

食の選び方(東北)

ベジタリアン:山菜料理・きのこ汁・野菜のお浸しなど、植物性のお惣菜が豊富です。
グルテンフリー:魚+米が基本軸。味噌・醤油は原料確認とGFへの切替を。
ハラル:海鮮中心の献立が組みやすく、宿では酒・肉抜きの調理相談に応じることが多い地域です。

“観光ルート”を少し外す勇気と、小さな作法

路地を一本入るだけで、観光では知ることのできない日常が始まります。
地元の食堂で日替わり定食を頼み、隣席に「これ、どう食べるの?」と笑顔で聞いてみてください。
寺社・古道では気持ちを静め、祈りや暮らしの視線を遮らない写真を。温泉は身も心もほぐしましょう。
マイボトルで給水スポットを活用すれば、旅の足跡が少し軽くなります。

食の配慮が必要なときは、最初にひとこと伝えるのがいちばんの近道です。メニューの出汁・醤油・味噌・調理酒は切替えできることが多いので、恐れず相談してみてください。

7~10日モデルプラン(F1を起点に)

Day 1-2:鈴鹿 & 伊勢

F1観戦 → 伊勢神宮早朝参拝 → おかげ横丁で伊勢うどん/手こね寿司(ベジは動物性不使用つゆ、GFは塩・ポン酢等で)→ 志摩で伊勢海老・的矢かき・海女小屋焼き(ハラルは酒不使用で依頼)。

Day 3-4:熊野

熊野古道ショートトレイル → 行動食にめはり寿司 → 勝浦で生まぐろ(GFはGF醤油持参が安心)→ 温泉宿で酒・肉抜きの夕餉も相談可。

Day 5-6:飛騨

高山の朝市で赤かぶ漬け・味噌(ベジ◎)→ 夕食は飛騨牛×朴葉味噌(ハラルは川魚・山菜に置換)→ 白川郷で囲炉裏の岩魚(GF◎)。

Day 7-8:瀬戸内

尾道でベジプレートや尾道ラーメン(ベジ仕様店あり)→ しまなみで柑橘食べ比べと鯛(GF◎、ハラルは酒不使用で)→ 直島でオリーブオイルの前菜と島レモン。

Option(延泊)

京都で精進料理・湯豆腐・十割そば、奈良で柿の葉寿司(魚×米)。東北でほたて・山菜、北海道で野菜スープカレー・海鮮(各地でGF醤油活用)。

旅をなめらかにする実用メモ

移動:JR・私鉄・バスを賢く乗り継ぎ。長距離は特急・新幹線で効率化。
荷物:宿への宅配便で日中は身軽に。山・島旅は特に効果的です。
通信:ポケットWi-Fiが安心。山間部はオフライン地図も準備を。
サステナブル:マイボトルでリフィル、小規模宿・個人店を選ぶと地域にお金が循環します。

コラム担当(岡田)のオススメ商品

  1. 三重県産あやひかり100%使用
    伊勢うどんの原料としても有名

  1. びんちょうまぐろをスライスし、
    甘めの特製醤油だれで漬け込んでいます。

  1. 水揚げ時にヒゲ折れ、
    足折れになった伊勢海老を
    お買い得価格でご提供!

  1. 伊勢志摩産のあおさのりの
    風味豊かな刺身用のこんにゃく

  1. 磯の香り豊かな三重県産の
    青さのりを使用

  1. 飛騨の郷土料理
    朴葉の上で焼くと大変美味しいです。

  1. 朴葉みそ焼きなどに

  1. 厳選された国産の豚肉、鶏肉
    そして牛肉は飛騨牛のみを合挽きで使用

  1. 春の山菜の王様
    下処理不要でご利用
    天ぷら、和え物などにお薦め

  1. 高野豆腐を人参といんげんと
    一緒に炊き合わせました。

  1. 瀬戸内産「怪獣レモン」を使用
    さわやかな味わいのミンチカツ

  1. 【怪獣レモンミンチ・台湾ミンチカツ】
    あなたはどっち?辛さor食感

  1. 瀬戸内産レモンの果汁と
    糖漬けレモンピールを使用

  1. 瀬戸内海産生しらすを
    旬の美味しさそのままに

  1. 青森県内で収穫された新鮮な
    生の原料のみを使用
    品質にこだわったワンフローズン

  1. いぶりの香りを極限まで纏わせて
    しっかり60日以上漬け込んだ
    昔ながらのいぶりがっこ

  1. 秋田県を代表する伝統 漬物
    クリームチーズに混ぜ込みました。

F1の迫力は日本の“技術の速さ”を、地方の時間は“暮らしの静けさ”を教えてくれます。
春から夏へ移る季節は、その両輪が最も美しく噛み合うとき。そこにもうひとつ、食のやさしさを加えてください。食の選択が違っても、同じ食卓で同じ景色を分かち合える瞬間こそ、旅の幸福のかたちではないでしょうか。
海から山へ、古道から現代アートへ、祭りのざわめきから森のささやきへ-
どうぞ、五感で日本の春~夏を味わい尽くしてください。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。
次回も、ちょっと役立つ情報をお伝えしていきます。

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