脱酸素剤と乾燥剤の違い・選び方|食品の鮮度を保つ鮮度保持剤ガイド

FOOD FRESHNESS GUIDE

脱酸素剤と乾燥剤の
違い・選び方

食品の鮮度を保つ「鮮度保持剤」ガイド

知る・選ぶ・使うを、わかりやすく。

脱酸素剤と乾燥剤の違い・選び方|食品の鮮度を保つ鮮度保持剤ガイド

お菓子や食品の「おいしさ」を長く保つために。

焼き菓子やパンなどの食品を保存するとき、「脱酸素剤と乾燥剤、どちらを使えばいい?」と迷ったことはありませんか?
鮮度保持剤は、食品の状態や包装方法、保ちたい品質によって適した種類を選ぶことが大切です。
このページでは、脱酸素剤と乾燥剤の違い・選び方・使い方・対応袋について分かりやすくご紹介します。

こんなお悩みありませんか?

  • 脱酸素剤と乾燥剤の違いが分からない
  • どのサイズを選べばいいか分からない
  • 鮮度保持剤が効いているか分からない
  • 鮮度保持剤に対応した袋も一緒に探したい

鮮度保持剤のお悩みすべて解決します!

01

KNOW

まずは「脱酸素剤」と「乾燥剤」の違いをチェック

どちらも食品の品質保持に役立ちますが、働きが異なります。

O2

脱酸素剤とは?

脱酸素剤は、包装内の酸素を吸収して酸素濃度を低下させる鮮度保持剤です。食品の酸化やカビなど、酸素が関係する品質劣化を抑える目的で使用されます。

脱酸素剤とは?
酸化を抑える酸素による品質変化を抑制
カビ対策酸素が関係する劣化を抑制
包装が重要対応する包装材と組み合わせて使用
主な目的
酸素による品質劣化を抑える
選ぶポイント
食品量・包装内の空気量・袋の種類など
代表商品
バイタロン、エバーフレッシュなど
脱酸素剤の商品を見る
DRY

乾燥剤とは?

乾燥剤は、食品包装内の水分を吸収することで、湿気による品質や食感の変化を抑える目的で使用されます。食品や用途に応じて適した種類を選ぶことが大切です。

乾燥剤とは?
湿気を吸収包装内の水分を吸収
食感を守る湿気による食感変化を抑制
種類を選ぶ食品・用途に応じて選択
主な目的
湿気による品質・食感の変化を抑える
選ぶポイント
食品量・必要な吸湿量・包装方法など
代表商品
シリカゲル、シートドライヤーなど
乾燥剤の商品を見る

食品はなぜ品質が変化する?

食品は、保存している間に「酸素」「水分」「温度」「光」などの影響を受け、風味・食感・色・香りなどの品質が変化することがあります。

O₂ 酸素酸化による風味・色などの変化
WATER 水分湿気による食感の変化
TEMP. 温度温度による品質変化の進行
LIGHT 光光による色や風味などの変化
鮮度保持剤は「入れれば安心」ではありません。

鮮度保持剤は、食品の品質変化の原因や守りたい品質に合わせて選ぶことが大切です。

食品に合わせて選ぶ

「何を入れるか」「何を守りたいか」から、適した鮮度保持剤を考えます。

食品の例状態・お悩み鮮度保持剤推奨する袋主な目的
カステラ・どら焼き・生麺・サラミ 高水分・しっとり
カビが生えやすい
脱酸素剤
バイタロン
ハイバリア袋
アルミ・合掌袋・透明バリアNYなど
酸化対策・カビ防止
しっとり感の維持
クッキー・フィナンシェ・ナッツ 中~低水分・油分あり
油が回りやすい
脱酸素剤
エバーフレッシュ
ガスバリア袋
バリアOPP・バリアPETなど
油脂の酸化防止
風味・色調の劣化防止
せんべい・あられ・乾燥しいたけ 乾燥・水分なし
湿気やすい
乾燥剤
シリカゲル
防湿性のある袋
OPP/CP・透明バリアPETなど
湿気対策
パリパリ食感の維持
薄型クッキー・ウエハース・海苔 凹凸をなくしたい
小スペース・かさばる
乾燥剤
シートドライヤー
防湿性のある袋
OPP/OPP/CPなど
省スペース
サクサク食感の維持

※食品の特性や包装条件などによって適した鮮度保持方法は異なります。実際の使用時は各商品の仕様・メーカー資料をご確認ください。

02

CHOOSE

鮮度保持剤の「選び方」

脱酸素剤のサイズはどう選ぶ?

脱酸素剤は、食品の重量だけでなく、包装内に残る空気量などを考慮してサイズを選びます。

バイタロン

容器内空気量= 縦(cm)× 横(cm)× 高さ(cm)-(中身の重量(g)÷ 比重(≒1))
計算例

定型(箱型)容器の場合、容器全体の容積から食品が占める体積を差し引いて、容器内の空気量を求めます。

  • 縦:26cm
  • 横:9.5cm
  • 高さ:6cm
  • 中身の重量:500g
  • 26 × 9.5 × 6 -(500 ÷ 1)= 982cc

この場合、PH-100のご使用がおすすめです。※あくまでも目安です。

バイタロンの計算例。26cm×9.5cm×6cmの容器と中身500gのイラスト

エバーフレッシュ

容器内酸素量={縦(cm)× 横(cm)× 高さ(cm)-(中身の重量(g)÷ 比重(≒1))}× 0.21
計算例

定型(箱型)容器の場合、まず容器内の空気量を求め、その空気中に含まれる酸素の割合約21%を掛けて、容器内の酸素量を求めます。

  • 縦:18cm
  • 横:10cm
  • 高さ:5cm
  • 中身の重量:500g
  • {18 × 10 × 5 -(500 ÷ 1)}× 0.21 = 84cc

この場合、Q-100のご使用がおすすめです。※あくまでも目安です。

エバーフレッシュの計算例。18cm×10cm×5cmの容器と中身500gのイラスト

※上記は選定の考え方を示す目安です。実際のサイズ選定は、各商品のメーカー仕様・使用量の目安をご確認ください。

乾燥剤のサイズはどう選ぶ?

乾燥剤は、食品の種類・水分量・包装方法などによって必要な吸湿量が異なります。各商品のメーカー仕様や使用量の目安を確認し、食品と包装条件に合ったサイズを選びます。

シリカゲル

必要量 = 食品の重量(g)÷ 20 = シリカゲルの必要量(g)
計算例

食品の重量を20で割り、シリカゲルの必要量の目安を求めます。

  • 食品の重量:500g
  • 計算:500 ÷ 20
  • 500 ÷ 20 = 25g

シリカゲルの必要量の目安:25g※あくまでも目安です。

シリカゲルの計算例。食品500gとシリカゲルのイラスト

シートドライヤー

必要面積 = 食品の重量(g)÷ 1.5 = シートドライヤーの面積(cm²)
計算例

食品の重量を1.5で割り、シートドライヤーに必要な面積の目安を求めます。

  • 食品の重量:30g
  • 計算:30 ÷ 1.5
  • 30 ÷ 1.5 = 20cm²
シートドライヤーの計算例。食品30gとシートのイラスト

必要面積の目安:約20cm²

シートドライヤーのサイズ目安:50×50mm

※あくまでも目安です。

サイズ面積対応する食品重量の目安
30×30mm9cm²13.5g
40×40mm (取り扱いなし)16cm²24g
50×50mm25cm²37.5g
60×60mm (取り扱いなし)36cm²54g

※乾燥剤の選定条件は商品によって異なります。実際のサイズ選定は、各商品のメーカー仕様・使用量の目安をご確認ください。

03

USE

正しく使って「鮮度を守る」

STEP 01

食品を適切に包装する

食品と鮮度保持剤を入れ、対応する包装材を使用します。

STEP 02

鮮度保持剤を入れる

商品ごとの使用方法・対応食品を確認して使用します。

STEP 03

ヒートシーラーで密封する

シール部分に食品や鮮度保持剤がかからないようにして、確実に密封します。

STEP 04

保管する

商品に記載された保管条件に従い、品質を保って管理します。

鮮度保持剤の正しい保管方法

「密封」がポイント

脱酸素剤などを使用する場合は、包装材との組み合わせだけでなく、袋をしっかり密封することも重要です。シール方法やシール強度などは、使用する袋と機器の仕様を確認してください。

ご注意ください

必要量や使用条件は商品によって異なります。実際に使用する際は、各商品のメーカー仕様・使用方法・対応食品をご確認ください。

開封後は、鮮度保持剤の保管にも注意

開封後に使い切れなかった鮮度保持剤は、種類によって保管方法が異なります。空気や湿気に触れないよう、各商品のメーカー指定の方法で保管してください。

種類開封後の保管のポイント
脱酸素剤残りは袋内の空気をできるだけ抜き、密封して直射日光を避け、冷暗所で保管。
シリカゲル吸湿を防ぐため、開封後は速やかに使用し、残りは冷暗所で保管。品質保証期間は製造日から3か月です。
シートドライヤー開封後は速やかに使用。残ったものは、できるだけ空気が少ない状態で密封して保管。高温多湿を避ける。
ご注意ください

開封したら、できるだけ早く使い切る

鮮度保持剤は、開封後に空気や湿気に触れることで性能に影響する場合があります。使い切れなかった場合は、種類に応じた方法で密封し、商品指定の条件で保管してください。

保管条件・使用期限・開封後の取り扱いは商品によって異なります。必ず各商品のメーカー仕様をご確認ください。

04

CONSULTATION

「これで大丈夫?」と思ったら
知識と相談でサポート

鮮度保持剤が効いているかわからない
賞味・消費期限をどう設定する?

食品の品質保持や期限設定について確認したい場合は、スズカ未来の食品検査センター「マイラボ食品検査センター」をご案内します。

マイラボ食品検査センター

食品の品質や保存性に関する検査を行う、スズカ未来の食品検査センターです。食品保存検査などを通じて、賞味・消費期限の設定を検討するためのデータ確認をサポートしています。

マイラボ食品検査センターについて詳しく見る

消費期限・賞味期限の設定方法について

消費期限・賞味期限を設定する際の考え方や方法について、マイラボ食品検査センターで詳しくご紹介しています。

設定方法について詳しく見る

賞味・消費期限設定検査について

賞味・消費期限を設定する際に行う検査について、検査の内容や確認するポイントをご案内します。

賞味・消費期限設定検査を見る
Q&A

FAQ

よくあるご質問

Q.脱酸素剤と乾燥剤は何が違いますか? +
A.脱酸素剤は主に包装内の酸素を減らすために使用し、乾燥剤は包装内の水分を吸収するために使用します。
Q.脱酸素剤と乾燥剤、どちらを使えばいいですか? +
A.食品によって適した鮮度保持剤は異なります。酸化による品質変化を抑えたい場合は脱酸素剤、湿気による食感や品質の変化を抑えたい場合は乾燥剤など、食品の特性や包装条件を考慮して選びます。
Q.脱酸素剤と乾燥剤を一緒に入れてもいいですか? +
A.食品や使用する製品によって適否が異なります。脱酸素剤と乾燥剤を併用すると、それぞれの性能に影響する場合があるため、使用前に各商品の仕様やメーカー資料をご確認ください。
Q.脱酸素剤を入れれば、どんな袋でも使えますか? +
A.どのような包装材でも使用できるわけではありません。脱酸素剤の効果を発揮させるには、酸素を通しにくい包装材を使用し、適切に密封することが重要です。各商品の使用条件をご確認ください。
Q.脱酸素剤を入れたのに効果がありません。なぜですか? +
A.包装材の酸素バリア性や密封状態、脱酸素剤の種類・サイズなどが適切でないことが考えられます。食品や包装条件に合った製品を選び、正しく密封することが重要です。改善しない場合は、使用している商品のメーカー資料をご確認ください。
Q.脱酸素剤が温かくなったり、熱くなったりするのは大丈夫ですか? +
A.脱酸素剤は、酸素を吸収する際の反応によって発熱することがあります。発熱温度や時間は製品の種類や使用条件によって異なるため、使用している商品の取扱説明書や注意事項をご確認ください。
Q.開封した脱酸素剤・乾燥剤の残りはどう保管すればいいですか? +
A.商品によって保管条件が異なります。開封後は商品に記載された保管方法に従い、できるだけ外気に触れないよう密封して保管してください。残った製品は、早めに使い切ることをおすすめします。
Q.脱酸素剤・乾燥剤のサイズはどう選べばいいですか? +
A.食品の量だけでなく、包装内の空気量や食品の特性、包装材などの条件によって適したサイズが異なります。各商品のメーカー仕様や使用量の目安をご確認のうえ、適切なサイズを選んでください。
Q.脱酸素剤や乾燥剤を使えば賞味期限を延ばせますか? +
A.鮮度保持剤を使用しただけで、賞味期限が延びるとは限りません。食品の特性や包装、保存条件などを踏まえて品質の変化を確認し、適切な賞味期限を設定する必要があります。詳しくはマイラボ食品検査センターをご確認ください。
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