商品番号 : X307919
ブラインドで最後までペトリュスと張り合った!
ボルドー右岸サン・テミリオンのすぐ東側に位置する「コート・ド・カスティヨン」。僅か10数年前までは高品質なワインが存在するなどとは誰も考えていなかった、このマイナーなアペラシオンから彗星のごとく現れ、そのような状況を変えたのが、この「シャトー・プピーユ」のオーナー、フィリップ・カリーユ氏です。彼の造り出す「濃く、絹のように滑らかなワイン」は品評会でも話題となり、専門家によるブラインドコンテストで、最後まであの「シャトー・ペトリュス」と張り合ったこともあるという実力派です。
ワインの酸化防止剤として、また抗菌剤として広く使われている亜硫酸ですが、「できるだけワインには何も添加したくない」と考えるフィリップは、その使用量を可能な限り抑えるべく努力をしています。一般的なボルドーワインでは150mg/L程度(瓶詰された後のワインに残る亜硫酸の総量)、オーガニックワインでも100mg/L程度が通常ですが、プピーユの場合30mg/Lと数値はかなり低めです。
亜硫酸の使用を極力少なくしたい理由の一つが、天然酵母がワインにもたらす複雑で奥深い味わいを活かすためです。酵母がワインの味わいに与える影響は決して少なくなく「人工的な培養酵母ではその土地の特徴を表現しえない」と言う醸造家は数多くいる程です。プピーユも同様で、フィリップ曰く「その土地の酵母を活かそうと思えば、まず畑で化学薬品を使ってはいけない。さらに、ワインの醸造中に亜硫酸を多く使ってはいけない。プピーユでは瓶詰の直前に最小限入れる程度だよ。」と。自然栽培、天然酵母の使用、そして亜硫酸の使用を制限すること・・・これらは密接な関係にあるのです。
亜硫酸を添加しないためには、酸化・汚染の影響を極力抑えたワイン造りが必要です。
それに貢献しているのがオクソラインです。一般的には樽での熟成中、底に溜まった澱(オリ)から複雑味を引き出すために「バトナージュ」という作業が行われます。これは蓋を開け、櫂を入れて攪拌するというものですが、酸化のリスク・バクテリアの混入のリスク等がある為、酸化防止剤(あるいは抗菌剤)として亜硫酸を多く必要とします。できるだけ自然な(添加物の少ない)ワインを造るべく、プピーユでは「オクソライン」と呼ばれる回転式樽ラックを採用しています。
「オクソライン」とは、滑車のついたスチールラックのこと。この滑車のおかげで、ワインが入った状態でも樽を回転させることができます。これにより空気にさらすことなく澱の攪拌ができる、つまり亜硫酸の使用をぐっと抑えた状態で、澱の旨味・複雑味をワインに与えることができます。
専門家達のブラインド・コンテストにて最後までペトリュスと張り合い、世間を騒がせたワイン。海外での豊富な経験も持つカリーユ氏が一族のシャトーを大きく向上させています。
¥5,379(税込)